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中国の反日暴動と日本

昨日から公開授業週間ということで参観者がちらほら。
2年生に「中国の反日運動と日本」という題で、昭和初期の外交を教えました。
自由社の教科書による小単元です。

おもな史料は、マクマリーと幣原喜重郎です。

導入で先般中国で起きた反日暴動を取り上げて、在留邦人の保護はたいへん重要な今日的課題であることを話しました。
蒋介石の北伐とそれにともなう南京事件(南京在住の英米日などの外交人が虐殺・暴行・略奪に遭った事件)を取り上げ、揚子江にいた英米艦は同胞救出のために砲撃したが、帝国海軍の戦艦は何もせずに去った。日本の幣原協調外交を解説し、考えさせました。

生徒の多数は「日本人が危険な目に遭っているのに、中国と仲良くすることばかり考えているのは行き過ぎではないか」という意見が多数になりました。
したがって、田中義一内閣の「山東省の日本権益と2万人の日本人居留民の保護及び治安維持のため」の山東出兵にも3/4が賛成となりました。日本人として史実をたどればおそらく多くはこう考えることでしょう。

残り7名は「どんなことがあっても戦争は避けたい」「在留邦人引き上げ」など大陸利権の放棄を主張しました。これについては、石橋湛山らの少数意見を話し、少数派も賞賛しました。

教科書の史料「マクマリー(米)の見解」は次の通りです。
「人種意識がよみがえった中国人は、故意に自国の法的義務(条約)を嘲笑し、目的実現ためには向こう見ずに暴力に訴え、挑発的なやり方をした。そして力に訴え、力で反撃されそうになるとおどおどするが、敵対者が何か弱みを見せると、たちまち威張りちらした。・・・中国に好意を持つ外交官たちは遅かれ早かれ一、二の国が我慢しきれなくなって、中国は手痛いしっぺがえしを受けることになるだろうと予測した。」

幣原喜重郎外相の史料は、日本が不平等条約の下でいかに努力して(臥薪嘗胆!)今日に至ったかを説明し中国の暴力化に自重を求めた、という内容です。

たしかに、このまま協調外交でやられっぱなしでは国民は納得しないだろうという見方が大勢になり、史実もそうだったこと<国民の多数は「軟弱外交」と批判した>を教えました。

危機は満州におよび列車妨害、日本人・朝鮮人への迫害・暴行・略奪、テロが頻発するようになったことを資料で確認し、これら一連の反日暴動にはコミンテルンの工作があったと考えられていることを教えて、授業を終えました。

明日は「満州事変と満州国」です。
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