「みなさんが、当時の日本のリーダーだったら、どちらを選びますか? その理由をノートに書きなさい。 A ハル・ノートを拒否する(戦争もやむなし) B ハルノートを受諾する(戦争を避け、アメリカに屈服する)」
意見は、A 拒否する 18名、 B 受諾する 16名と、まっ二つに分かれました。
主な意見は次の通りです。
A ここまでやっってきたのだから、この際アメリカだろうが何だろうが戦う。交渉を向こうから打ち切ったんだからしょうがない。
B 戦争するよりもハル・ノートを受け入れた方が、被害が少ないのではないか。日本の被害を少なくすることが大事だと思う。
A 私はAです。理由は、日本の明治からの努力が全くなくなってしまうからです。ハル・ノートを受け入れれば、日本は欧米強国と対等な関係ではなくなってしまいます。それは日本がこれまでやってきたすべての国づくり、すべての外交を無駄にしてしまいます。だから、私は、戦争は本当にいやだけれど、これでは戦うしかないと考えました。
B ハル・ノートはたしかに日本は弱い時代に戻れと言っているが、アメリカ、イギリスという強大国を相手に戦争するよりはまだましだと思う。中国から撤退して、日中戦争も止めた方がいい。
A これまで日本のために死んでいった人たちに失礼ではないか。
B ABCD包囲網が完成し、追い詰められている今、戦争をすれば負けることはわかっているのではないか。もし負けたら、東南アジア、中国だけでなく、日本本土さえ危うくなる。今は臥薪嘗胆で、本土防衛に徹するべきだ。
A Aお選んでも、Bを選んでも日本はぼろぼろにされてしまう。そうだとしたら少しでも光り(勝つかも知れない)のあるほうを選びたいと思った。
B 戦わないで降参するのはいやだが、アメリカと戦争をして、たくさんの死者が出て、負けてしまえば、ハルノートを受け入れたのと同じか、もっとひどくなってしまう。戦争はやめよう。
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