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仮名の発明と日本らしい文化

仮名の発明と日本らしい文化(紫式部と清少納言)
●1000年以上前に女性が文化の最先端にいた文明は日本文明しかありません。わが国の歴史にはそういう驚きに満ちています。この小さな列島の歴史にどうしてそんな奇跡のようなことが起きるのか。子どもたちと一緒に感動したいものです。

1 紫式部と清少納言
『縄文時代には土器の発明、古墳時代には世界最大の前方後円墳、飛鳥時代にはには世界最古の法隆寺、奈良時代には世界最大の銅像「奈良の大仏」と、身分平等の詩集「万葉集」と、こんな小さな島国ですが、私達の先祖が残した文化遺産はすばらしいの一言です。
さて、平安時代にも世界で初めてという素晴らしい文化が生まれました。それは何でしょうか?

●紫式部『源氏物語』
 原稿用紙2000枚の大作。

●紫式部の絵を貼る。板書「紫式部・・源氏物語」
『①これは世界最古の作者のわかっている長編小説(フィクション)。
 ②世界初の女性の文学。
 ③しかも芸術的なレベルが高い。
 世界史の中で、これほど古い時代に女性たちが男性と対等に、男性を超えて活躍し、すぐれた物語や文章や歌を残した国は日本だけなのです』

●清少納言の絵を貼る。板書「清少納言・・・枕草子」
『その女性たちの2大スターがこの二人でした』
*プリントを配り、読んでいく。


紫式部
*藤原道長の娘(彰子)の家庭教師。
長編小説『源氏物語』
●天皇の息子に生まれた「光源氏」が主人公。母が身分の低い源氏だったのふつうの貴族となる。その光源氏の一生とかずかずの恋愛の物語。
●世界で最も古い小説作品。しかも作者が女性。日本が世界に誇る文学。

【書き出し】いづれの御時にか、女御、更衣あまたさぶらひたまひけるなかに、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり。
【現代語訳】 どの天皇の時のことであったか、女性たちが大ぜい天皇におつかえしていた中に、たいして高貴な身分ではないけれど、きわだって天皇に愛されていた女性があった。

【エピソード】紫式部は何事もひかえめで自分の才能をかくそうとした人だった。
「清少納言はえらぶっていて、いかにも利口な女だとみんなに思わせたがるイヤな女だわ。何かというと人と違うことをやって目立とうとしているけど、いつかボロを出すことでしょうね。」(紫式部日記)


清少納言
*藤原道隆の娘(定子)の家庭教師。
随筆『枕草子』
●見たり聞いたりしたこと、考えたことなどの文章が三〇一篇。

【書き出し】春はあけぼの。やうやう白くなりゆく、山ぎは少し明りて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。
夏は夜。月のころはさらなり、闇もなほ、蛍の多く飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くも、をかし。
【現代語訳】春でいちばん美しいのは夜が明けるときです。すこしずつ明るくなってきて、山のあたりにほのかに光が見え始め、紫色にそまった雲が空に細くたなびいていて見えます。
夏は夜がいいですね。月が出ている夜も素敵ですし、闇夜でも蛍がたくさん飛び交っていたり、わずかに一つ二つの蛍がほのかに光の筋を引いていくのも、なんともいえない味わいがあるものです
【エピソード】清少納言は努力家で自信家、自分の思ったことをズバリ言う人だった。
      「私は何でも一番でなくてはいや。二番、三番なんて死んでもいやなの。」

かな(平仮名)四十七字
●同じ音(よみ)の漢字をくずして、つくられた

以呂波仁保部止 知利奴留遠  和加与太礼曽 川禰奈良武
いろはにほへと ちりぬるを  わかよたれそ つねならむ

宇為乃於久也末 計不己衣天  安左幾由女美之 恵比毛世寸
うゐのおくやま けふこえて  あさきゆめみし ゑひもせす


【いろは歌】色は匂へど 散りぬるを わが世誰ぞ 常ならむ
有為の奥山 今日超えて 浅き夢見じ 酔ひもせず

かな(片仮名)四十七字
●同じ音の漢字の一部を省略してつられた

阿伊宇江於 ●「いろは歌」も「五十音図」も天才の作品ですね。
アイウエオ
  加幾久介己 ●「いろは歌」はこんな意味です。
五 カキクケコ    花は色あざやかに咲いていてもいずれは散ってし
十 散之須世曽    まいます。それと同じようにだれの人生も変わら
音 サシスセソ    ないということはありません。深い山道を越えて
図 多千川天止    いくように生きるのだから、はかない夢など見る
  タチツテト    まいよ。酒に酔っているわけでもないのに。
奈仁奴禰乃
ナニヌネノ  
八比不部保
ハヒフヘホ
末三牟女毛
マミムメモ
也●由●与
ヤ●ユ●ヨ
良利流礼呂
ラリルレロ
和井●恵乎
わヰ●ヱヲ


File0165.jpg




2 かな文字の発明
世界中が男性中心だった大昔に、どうして日本だけで女性文学が花開いたのでしょうか? 
その理由の一つは・・・・平安時代に偉大な発明があったからでした。
『それは未来の日本人すべてにとっての最高の贈り物となった発明品です。それは何でしょうか?』

*かな文字(ひらかな・片仮名)
*プリントを読む。
*【板書:日本文字完成の説明モデル】
●中国語で書き「青空白雲」、日本語で読む「あおいそらしろいくも」
●仮名(日本文字)で書く・・・①安於以曽良之呂以久毛(万葉仮名)
               ②あおいそらしろいくも(平仮名)
               ③青い空、白い雲(漢字仮名まじり文)  
*【説明】
  ①音読みで日本語の音を表す
②漢字をくずしてつくられた平仮名で表す。
③「漢字の意味の日本語読み(訓)+かな」で表す。(漢字かなまじり文)
のちに、音読みの熟語も使って日本語の意味も広げていくようになる。

*男性の多くは中国語を使えることがエリートだと思いこみ、頭も固かったので、漢字を「真名」、女性が発明した日本文字を「仮名」とよんで馬鹿にした。
*女性は頭が柔らかく、日本の言葉で考え、日本の言葉で気持ち表すことを大切にした。かな文字で思ったことや感じたことを素直に表現する文学をつくっていった。
*その素晴らしさに感動して、男たちも仮名を使うようになっていった。
*貴族の豊かな生活と遊びに女性も参加し、天皇やおきさきにほめられようとして、女性たちもいっしょうけんめい勉強するようになった。

→日本らしい文化が生まれた・・・かな文字・寝殿造り・十二単、大和絵など

『日本が外来の文化をあまり気にしないで、独自に成熟するようになっていきます。しかし、それは紀元前から1000年ちかくも流入を続けてきた中国文化と、それ以前からあるの日本の伝統文化とのみごとな統合があって可能になったものです(例えば、漢字を抜きにして日本人の思考はありません)。しかし、平安時代にいったん中国大陸と切れたことで、あまり外部を意識することなく自然に日本らしさが育っていきます。最も重要なのは武士の誕生です』


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授業づくりJAPANさいたま代表:齋藤武夫

Author:授業づくりJAPANさいたま代表:齋藤武夫
戦後70年間日本の教育は根無し草の「世界市民」を育ててきました。そのため小中学校の歴史教育はウソとタブーによって大事な内容が教えられていません。また誤って教えられています。
「授業づくりJAPAN」は、日本の教育のウソとタブーを排し、真実とフェアネスを取り戻していきます。
かつてGHQに禁じられた教育は現在も禁じられたままです。私たちは「日本人を育てる教育」を取り戻します。そのために、命ある限り授業づくりとその普及につとめます。私たちは「誇りある日本人」こそが「真の国際人」になれると信じています。

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