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弥生時代2「弥生時代の王たち」

弥生時代2「弥生時代の王たち」
●ムラが統合されていき、クニが生まれる。倭の奴国の王は、漢の皇帝の家臣(王)としてクニをまとめていた。この中国皇帝中心の東アジアの国際秩序を「中華秩序(中華冊封体制)」といい、その周辺にある日本列島でも、この中華秩序の中で国家形成が始まったことをおさえる。

1 縄文のご先祖は新しい変化を受け入れた
・吉野ヶ里遺跡の想像図を黒板に貼る。

環濠集落

『縄文人は中国大陸の大帝国(秦→漢)の強いインパクトによって、米作り・金属・戦争 ・国家・・という新しい文化を受け入れるほかない状況になり、そこから日本の変化が 始まりました。』
*「秦( BC221~206)」「漢(BC202~AD222)」・・・これがほぼ弥生時代
【板書】ムラからクニへ
「海の向こうに大帝国秦ができシナ大陸が大統一される。それが滅んで、大量の難民が日本に流れ着く。混乱期の後でまた大帝国漢ができる。そうした東アジアの動乱に素早く反応して新しい時代を切り開いた、それが弥生時代だといっていいでしょう。今日はもう少しこの時代について考えます」

2 金印の話
【お話】     
(1)今から230年ほど前、天明4年(1784)、いまの北九州の博多湾にうかぶ
 志賀島(しかのしま)(地図を示す)で、百姓甚兵衛さんが水田の水路を直していた。 すると大きな石があったのでそれを取り除いたところ、びっくりするものが出てきた。 縦横高さそれぞれ2.5cmくらいのものです。

『それは何だったでしょうか?』

列指名で言わせえもりあがる。あてずっぽうでいい。知っている者も必ずいる。
正解は黄金の印である。そのレプリカを見せ、観察させる。

金印1
金印2

●純金である  
●文字らしいものが彫られていること  
●持つところは蛇、など。
封蝋に押印する金印の使い方をを教える。

(2)金印は黒田藩の殿様に差し出された。220年大切に保管されて、いま福岡市美術 館のガラスケースの中にある。心がけの良い百姓甚平や、お殿様のおかげで貴重な遺産 が残ったことを教えよう。
 後にそれは弥生時代の物だとわかった。
 はんこを押すと次のような字になる。

【 漢委奴国王 】 「委」=「倭(わ)」、当時の日本列島のこと
            もちろん、日本という名はまだない。

『読んでみましょう。(列指名)』

とにかく読ませてみる。読めない字は「ホニャラ」と読む。
正解は「かんの わの なこくの おう(または、なこくおう)」

『これは誰のはんこでしょうか?』

挙手指名で言わせる。
弥生時代、北九州にあった「奴国の王さま」のはんこであることを教える。
王の想像図を黒板に貼る

『へんだなあおかしいなあと思ったことはありませんか?』

「倭の奴国」がどうして「漢(中国)の」なのか? という大疑問を引き出したい。
いまだったら、「中国の日本の福岡県の県知事」という感じである。
この大疑問の答えも考えさせてみよう。
「昔は日本は中国の一部だったのではないか」「中国が上で倭が下」というふうな意見は思いの外出てくる。出ても出なくても、次のステップでしっかり教えよう。

3 漢の歴史書を検討する
プリント資料「弥生時代の王たち
(1)漢書地理誌(2)(3)後漢書・東夷伝」を配る。


【資料】弥生時代の王たち
・中国の昔の本に、弥生時代の日本のことが出てきます。そこには、日本の歴史の本『古事記』や『日本書紀』には出てこないことが書かれています。みなさんがわかるように書き直しましたので読んでみましょう。

(1)紀元前一世紀ころの日本について『漢書・地理誌』
   東の海に倭人の住む島がある。倭人の国は百ケ国以上に分かれている。
   毎年、漢(そのころの中国)に倭の国々の王の使いがやって来て、みつぎ物をしている。


(2)一世紀ころの日本について『後漢書・東夷伝』
  建武中元二年(西暦五七年)、倭の奴国の王がみつぎ物を持ってきた。
   倭の南のはてにある国である。
   漢の皇帝である光武帝は、ひものついた金印を与え、
   奴国の王であることをみとめてやった。


(3)二世紀ころの日本について『後漢書・東夷伝』
  ・(西暦一〇二年)倭の国王である帥升たちが、みつぎ物を持ってきた。
  ・(西暦一六七年ころ)倭国は大いに乱れた。長い間、国どうしが戦いあって、
             なかなか平和がおとずれなかった。



教師が(2)だけ説明しながら読む。(中国の大昔の本に書いてあった!)

(2)一世紀ころの日本について『後漢書・東夷伝』
  建武中元二年(西暦五七年)、倭の奴国の王がみつぎ物を 持ってきた。倭の南のはてにあ る国である。
  漢の皇帝である光武帝は、ひものついた金印を与え、奴国の王であることをみとめてやった。

後漢書東夷伝


『倭の中に奴国というクニがあって、この人はその王様です。その王様が、どうして、
 わざわざ海の向こうまで出かけていって、よその国(漢)の皇帝に「おまえが奴国王だ」 なんて認めてもらうのでしょうか?』

発表させ、話し合わせる。
【お話】
●当時、世界は東アジアだった。漢はその世界の中心だった。
 周辺の国は独立国ではなかった。中国が親分で、まわりの国は子分の関係だった。
 だから周辺の小国の王は、漢の皇帝にみつぎ物を持ってあいさつに行く。
 そうすると、漢の皇帝も喜んで「おまえが王であることを私が認めよう」となる。
 それがこの東アジアという世界のルールだったんだね。
 この古代東アジア世界のルールを、中華秩序または中華冊封体制(ちゅううかさくほうたいせい)といいま  す。
●王様というと一番偉いという感じですが、この時代の「王」とは「皇帝」の家来を意味します。
 皇帝に「倭の奴国はお前に与えよう」という感じで「王」にしてもらう。
 その証拠が金印だった。
 水戸黄門の印籠みたいに、王は中国皇帝のパワーをバックにして支配地を広げていったのかもしれない。

・皇帝と奴国王の想像図を示して上下関係を説明する。また、中華秩序・中華册封体制の模式図を示す。
漢の皇帝
奴国王
中華册封体制

資料の(1)と(3)を読む。
(1)紀元前1世紀ころの日本について『漢書・地理誌』
 東の海に倭人の住む島がある。倭人の国は100ケ国以上に分かれている。
 毎年、漢(そのころの中国)に倭の国々の王の使いがやって来て、みつぎ物をしている。
(3)2世紀ころの日本について『後漢書・東夷伝』
 ・(西暦102年)倭の国王である帥升たちが、みつぎ物を持ってきた。
 ・(西暦167年ころ)倭国は大いに乱れた。長い間、国どうしが戦いあって、なかなか           平和がおとずれなかった。

こうして、東アジアの中華秩序(中国中心の親分子分関係)のなかで、日本列島は少しずつ1つの国にまとまっていったらしいということがわかります。

●プリントの「倭・奴・夷」の意味を説明し、卑字であることを教える。
「倭」・・・背中の曲がった小人
「奴」・・・どれい、めしつかい
「夷」・・・やばん人
 中国は、まだ漢字を使いこなしていない奴国王に、同じ音の文字の中で悪い意味の字を与えたのだと推測できること。そういう上下関係でもあったようだ。

『これは、まだ日本という国ができる前の私たちの遠い遠いご先祖の話です。

(1)の頃は日本列島に100以上の国があった。
(2)では奴国が大きな国の一つだったようだ。倭国ではなく、倭の奴国だから、まだ倭は一つにまとまってはいないことが推測できる。
(3)では帥升という王がいたことがわかる。長い間、国どうしが戦いあって、なかなか平和が訪れなかった、と書いてあります。
さて、大帝国漢(中国)の子分として出発した弥生時代の倭(日本以前)は、このあとどうなっていくのでしょうか。続きは次回やりましょう。』

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授業づくりJAPANさいたま代表:齋藤武夫

Author:授業づくりJAPANさいたま代表:齋藤武夫
戦後70年間日本の教育は根無し草の「世界市民」を育ててきました。そのため小中学校の歴史教育はウソとタブーによって大事な内容が教えられていません。また誤って教えられています。
「授業づくりJAPAN」は、日本の教育のウソとタブーを排し、真実とフェアネスを取り戻していきます。
かつてGHQに禁じられた教育は現在も禁じられたままです。私たちは「日本人を育てる教育」を取り戻します。そのために、命ある限り授業づくりとその普及につとめます。私たちは「誇りある日本人」こそが「真の国際人」になれると信じています。

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