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『学校でまなびたい歴史』 2  歴史入門(3)

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2 系図という史料がある


『まずこれを見てください』

黒板に次の資料を貼る。ただし左図の曾祖父の世代の部分は裏に折り返して、しばらく見せないでおく。
系図1



『さて、これは歴史の勉強によく出てくる資料ですが、この資料のことをふつう何といいますか?』
「系図です」
 正解であるとほめて、「系図」と黒板に書く。重ねて次のように問う。

『この系図からわかることを教えてください』
 系図と知っていた子供は数名にすぎないが、この問いには多くの手があがった。それを何とよぶかは知らなくても、図が表している情報は誰にでも理解できるからである。

「齋藤先生の系図です」
「お父さんと、お母さんの名前がわかります」
『そうです、父は元次、母は恒子といいます』
「先生は、元次さんと恒子さん夫婦の子供だということもわかります」
「おじいちゃんやおばあちゃんの名前もわかります」
「親子関係のつながりがわかります」
『はい。そういう親子関係のつながりを表しているのですね。それが系図というものです』

歴史の勉強には、有名な歴史上の人物の系図が出てきます。聖徳太子の系図とか、徳川将軍の系図とか、天皇陛下の系図などです。この齋藤先生の系図は祖父母、父母、私、と三代の血のつながりが表されていますが、いろいろな歴史上有名な人物の系図もこれからの授業の中で見せていきますから、楽しみにしてください

『学校でまなびたい歴史』 2  歴史入門(2)

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歴史入門「歴史の中にはご先祖様が生きている」(2)



◆授業の実際◆

1 歴史人物を何人知っていますか?
『今日から日本の歴史を勉強していきます。みなさんは日本の歴史の有名人で誰か知っていますか? 知っている名前を教えてください』
 この授業はいきなりこう問うことから始める。

 ほぼ全員の手が挙がるのをたしかめてから、座席の一列を一度に立たせ、前から一人ずつ言わせていく。

「徳川家康」「織田信長」「野口英世」「西郷隆盛」「卑弥呼」「明治天皇」「聖徳太子」「豊臣秀吉」・・・と、次々と答えが返ってくる。こうしておよそ二十人ほどの名前があがった。

ここから先は数名の物知りの天下になる。なかにはマニアしか知らないような新撰組の隊士の名を上げ始める者もいる。これは後に新撰組マンガのファンであるとわかったが、ほどほどで切り上げて次に進もう。

『すばらしいね。まだ勉強していない人をよく知っていました。』

 こう言って、四十二人の人物が書かれた資料と、カード型の年表を黒板に貼る。

 カードは、およそ四百年が一枚になる等尺年表である。
色分けした「古墳・奈良」「平安」「鎌倉・室町・戦国・安土桃山」「江戸・明治・大正・昭和・平成」の四枚で、大まかにとらえれば、それぞれがおよそ四百年(同じ長さになる)仕掛けである。

 わが国は、およそ四百年間で古代日本を建設し、その後のおよそ千年で国家と文化の自己形成を成しとげ、最近の二百年で近代国家を形成した。これが最も単純化した日本という国の物語であるが、この話はまた後にしよう。

 ここでは主な時代名を書いた年表のどこかに、先ほど子供たちが挙げた人物が位置づくことを示せればいい。

『国ができておよそ一六〇〇年です。卑弥呼はこの年表よりも少し前の時代、源頼朝は鎌倉時代・・・というように、歴史上の有名人はそれぞれが日本の歴史の上で大きな働きをしました。歴史の授業では、偉大な人物たちがやりとげた仕事や、その仕事をやりとげたときの心や考えを学んでいきます。出てくる主な人物は、みな日本の国づくりに大きな働きをしました。そのつながりの末に今の日本があります。そのおかげで、私たちがいま日本人として生きられるのですね。これらの人物の働きを通して、日本の国の歩みを学ぶのが今日から始まった歴史の勉強です。

 今日は、歴史を学ぶ心構えをつくる大事な学習です。この授業が終わったとき、みなさんが、なるほどそうかと歴史の勉強にやる気を出してくれるとうれしいです』

『学校でまなびたい歴史』 2  歴史入門(1)

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歴史入門「歴史の中にはご先祖様が生きている」

◆授業づくりの話◆

 十数年も前になるが、ある教育研究会に参加したときのことだ。休憩中の雑談の中で先輩教師の一人からおもしろい話を聞いた。

「先祖の人数を計算していくと、とんでもないことが起きるんですよ。鎌倉時代の推定人口よりも、私一人の先祖の数の方が多くなってしまうんです。私たち日本人はみな千年もさかのぼればみな親戚だということなんでしょうね。」

 とくに歴史の授業をテーマにした会ではなかったので話はそれきりになり、すっかり忘れてしまっていた。その話が、数年前歴史入門の教材づくりで途方に暮れていた私に突然よみがえったのである。話の脈絡もそのときほかにどんな話があったかもまったく思い出せないのだが、前述した話の部分だけを思い出したのだ。

 そうだ、歴史とは先祖が歩いてきた道ではないか。そうとらえれば、たんなる物知りをつくるのではない、「国を愛する心情を育てる」歴史教育ができるのではないか。

 先祖の話を思い出しこれは教材になると直感したときには、この授業の構成はほとんどできあがっていたようなものだった。それが歴史入門の授業「歴史の中にはご先祖様が生きている」である。

 この授業を受けた児童は、その後の歴史学習の中で「この時代にも日本列島のどこかに私の先祖が暮らしていたんだな」「この人物の決断は、私の先祖の運命も変えたんだ」というようにとらえられるようになる。歴史上の人物や出来事を、まさに自分自身の遠い来歴として意識するようになるのである。

 それは、先人の働きや国の歩みを「わがこと」として学ぶ姿勢にほかならない。歴史が好きになり、たくさんの知識も身につけるが、それらは決して他人事の知識に終わらない。みないまここに生きている「私」自身のことなのだと、そう思えるようになるのである。子供たちのこの学ぶ姿勢こそが、私の歴史教育の原点である。

歴史の授業をすべて終えた後、子供たちは「日本の歴史を学んで」という感想文を書いた。次の掲げるのはその一部である。

■日本の歴史を学んでいろんな事がわかった。歴史を学ぶ前までは先祖の事なんて考えたこともなかったけど、先祖のことを学んだ時とても感動した。勉強をして感動するなんてなんか不思議だった。

■私は日本の歴史を学んで、改めてご先祖の努力に感動した。そして、私達も愛国心を持ってこれからの時代を生き、ご先祖のつくってきた日本という国をさらに発展させていく責任があると思った。さらに、ご先祖が夢見た平和で豊かな国に住んでいる私達は、次は世界平和への道へと進んでいく必要もあると思った。

全六十八時間の学習を終えて、半年前の最初の授業を覚えていることもすばらしいが、最初に学んだことがその後の学習の中にも生き続けていたことがわかるのである。
プロフィール

授業づくりJAPANさいたま代表:齋藤武夫

Author:授業づくりJAPANさいたま代表:齋藤武夫
戦後70年間日本の教育は根無し草の「世界市民」を育ててきました。そのため小中学校の歴史教育はウソとタブーによって大事な内容が教えられていません。また誤って教えられています。
「授業づくりJAPAN」は、日本の教育のウソとタブーを排し、真実とフェアネスを取り戻していきます。
かつてGHQに禁じられた教育は現在も禁じられたままです。私たちは「日本人を育てる教育」を取り戻します。そのために、命ある限り授業づくりとその普及につとめます。私たちは「誇りある日本人」こそが「真の国際人」になれると信じています。

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